今回は、筆者が2年くらいやっていたオペラオムニアファイナルファンタジーでの体験談をもとにお話しします。実際の話に基づくよう、具体的なゲームを挙げますが、本題は、「スマホゲーをやめる理由」です。特定のゲームを叩く意図はないことを最初に申し上げます。
「スマホゲーとはまさに現実。」ということです。
オペラオムニアファイナルファンタジー(以下DFFOO)は、もともとファイナルファンタジーが好きな筆者に友達が紹介してくれたゲームでした。筆者は特に4〜7が好きで、なかでもクラウド推し。7のストーリーが好きなのもあるんですが、やっぱシンプルにかっこいい主人公。でっかい剣で戦う主人公は映えます。筆者は当時から好きなキャラだけ使いたい人間だったので、「クラウドで徹底的に頑張る」をモットーにやっていました。幸い、クラウドはFFを代表するキャラだったので、当時から優遇されているキャラでもありました。内心、「クラウドが弱いゲームはないだろう」と思う打算的なところもあったりしました。ギルバート強くなった言われてもにわかには信じにくいし。
最初の頃は、モキモキ進んでいた覚えがあります。ノーマルクエスト(難易度の低い、ストーリーを楽しむもの。課金石掘りとも)はサクサク進みますし、それで得たジェム(課金石)でガチャもガンガン回せる。自分がどんどん強くなっている実感がありました。お金なんかかけなくても楽しいと思えていた頃です。
しかし、無料でさせないようできているのがスマホゲー。課金をさせないとつまらなくなる仕組みというのを開発されます。
当時で言えば、モーグリパスなんてものがありました。600円と5000円を毎月課金することで、普通に課金石を買うよりお得に進行できる仕組みです。特に、600円以上のモグパスを買うのは必須だったように思えました。昨今、コンビニでも課金カードが買えるので子供でも課金は難しくないんでしょうか。筆者も、それくらいならと課金していました。これでまたクラウドが強くなってくれるんです。
同時に発達していったのが、高難易度コンテンツ。これがなんとも絶妙で、当時の強キャラを使えば頭使えばクリアできる程度、推しキャラだけで編成すると、死ぬほどきつい難易度。というか、ある程度攻略するのに必須なキャラというのが出てきがちでした。時として、大好きなクラウドを使えない場面が出てきたんです。さらに、前述の課金が必須となった理由でもあります。課金を「しなきゃならない」状況が出来上がったわけです。
その高難度コンテンツを攻略するためにさらに必須なのが、協力プレイで手に入る報酬。この報酬、限定イベントは時限式なうえにものも多く、社会人としては、限られた時間でいかにこなしていくかが大事になります。そこで、「環境キャラ」というものが出てきます。今出ているイベントを効率よくこなせるキャラです。大好きなクラウドを使うよりティファを使った方が手っ取り早くクリアできる場面が増えると、なしくずし的にティファを使うことが増えます。特に協力プレイは、不特定複数人で協力して敵を倒すクエスト。協力というと聞こえはいいですが、実際は「クエストを攻略するために協調しなきゃいけないクエスト」でもありました。特に、時限式の報酬を増やすアイテムを使っている場合、参加者がクs環境に適さないキャラを使っていると、損なわけです。同時に、自分もクラウドではなく、環境に適したキャラを選ばないといけないわけです。
その環境キャラもコロコロ変わります。数ヶ月単位で、例えば与えるダメージが20万から100万になるようなキャラがゴロゴロ出てくるので、いつまでも20万出るクラウドで喜んでいられないのです。100万出るティファ、あるいは200万出るレインズを使わない奴はプレイヤーの敵になるわけです。そのレインズですら数ヶ月しない間に、未だにレインズなんか使っているやつも敵になるわけです。この時クラウドなんて使おうものなら、もうしまいです。この前1行動1000万出ていると聞いて、何か怖いもんものを感じました。敵も、1行動で数百万を与える前提のキャラを使わないと攻略できないわけです。
この辺、スマホゲーと相対するコンシューマーゲーム(ゲーム機でプレイする買い切り型のゲーム)、特にオフライン前提でプレイするゲームと決定的な違いがありました。例えばドラゴンクエスト3。1980年台のゲームなので当然オフラインゲームです。仲間の職業を自分で選んでパーティを組むゲームで、そこに個性が出ます。4人編成の一人が勇者として、物理攻撃の高い戦士や武闘家、魔法が使える魔法使いや僧侶を入れたり、冗談で遊び人を入れたり。オンラインゲームだと、他人に迷惑をかけられないので、冗談がしづらいんです。明らかな仲間内であれば、冗談の利いた編成で楽しむこともできると思います。しかし、不特定複数の人と行うゲームにおいては、相手に協調しなければならないんです。現実から遠ざかり、自分なりの楽しみ方をする「ゲーム」が、いつの間に周りに求められたことをこなさなきゃいけない「仕事」になるわけです。
まさに「仕事」なんです。
やりがいを持って始めた仕事、実際はやらなければならない仕事が増えていき、いずれ「俺はこういうタイプだから」と言えなくなる状況が生まれます。クラウドになりたくても、そんなこと求めてないからエアリスの役割をこなしてという状況が生まれます。
挙句、損をしないために、毎日ログインを強いられるデイリーミッション、ある特定の時間にやらないと損するゲリラクエストや前述の協力プレイ。それを効率よくプレイするための好きでもない環境キャラ。
いずれ、やりたかったゲームから、「しなきゃいけないことだらけになるルーティンワークのようなゲーム」になっていました。あくまで一個人の理屈なので、全員に当てはまるかはわかりません。
昔このゲームを楽しんでいたのは間違いなかったです。でも、これからも楽しいと思えるためには、相応の時間とお金が必要でした。社会人になると、特に時間を割かれます。
その時間とお金で人生がもっと豊かになるのであれば、やっていたと思います。しかしそう思えませんでした。何より「しなきゃいけないこと」が多すぎたんです。ゲームが発展するためには必要な要素だったんだと思います。ユーザーからお金を集めるために必要な仕組みであったんだと思います。
それでも、「もっとマシな時間と金の使い道がある」と思うのが今です。仮にゲームを否定しなくとも、少なくとも金のかからない遊び方、時間を要さない遊び方というのはあります。筆者が好きなのはレトロゲーのRTA。特に生み出すものはありませんが😂
もしもスマホゲーをやめようか迷っている人に一つの考え方として、今回の記事を書いてみました。参考になれば幸いです。
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