休職を決意した話、他人に伝えたときの思い出

休職して1ヶ月近くが経ちました。

休職した今であれば、ただただ体と心を休めるに尽きるのですが、休職そのものを取る行動に移った際の筆者のお話。

もしも休職を考えている方、休職を取るまでにこういう手筈でいけるんだなという実際の体験談として読んで頂ければ幸いです。

このままじゃやばい

漠然と、しんどさが仕事中に襲っている状態でした。睡眠障害、アルコール依存、食の不摂生、運動不足。他者とのコミュニケーションの辛さ。

挙げればキリがないけど、特にやばいと思ったのは、「他人の声が騒音に聞こえる」「仕事中の物忘れが著しい」この二つでした。

筆者は障害者施設での介護の仕事をしていたので、他人とのコミュニケーションが取りにくくなったことは致命的でした。

以前はそうじゃなかったはずが、今までできた他人との会話がとにかく辛い。話の内容問わず、話に入りたくない。この場から逃げ出して、一人になりたい。

自分でも異常だなと感じていました。報連相が大事なシフト勤務で、人と話すのが苦痛というのは、ほぼ業務にならない状態だったように思えます。

もう一つが、物忘れ。お金、持ち物、用事。なんなら朝の目覚ましも。

いろんなものをとにかく忘れる。2週連続で財布を洗濯したり、提出した書類の3割にミスが。

元来、この手のミスは滅多にしない自負があったために、ここ最近の自分がおかしいと思えるときでした。タチの悪いことに、これらを改善する方法が思いつかない。もしかしたら、頭が働いていない状況こそがまずかったのかもしれません。

とにかく、このまま仕事を続けていたら、いろんな人の迷惑になる。自分でそう感じていました。ごまかしてはいるものの、ボロが出る。

追い討ちをかけるように会議の最中に2時間説教、体調を崩せば、呼び出されさらに説教。直接「君とは考えが合わないから詰めたくなる」と会議中、堂々と上司に言われる始末。

一度狂った歯車は、様々なものに影響を及ぼします。止まった思考で妻を怒らせ、企画した旅行も楽しめない。

何をしても、モノクロの砂漠で過ごしているような気分でした。味がない。色もない。感触もない。匂いも、音も何もかも。

とにかく、自分の存在そのものが悪に感じました。

希死念慮はないものの、自分が生きているだけで周りのあらゆる人に迷惑をかけてしまう。死にたくはないが、生きていちゃいけないんじゃないか。

常にそんな気持ちに駆られていました。

最後の望みをかけて

直近で妻を怒らせているため、仕事でも相談できない、家族も相談し難い。友達に余計な心配をかけたくない。

八方塞がりゆえの死がよぎる脳内でしたが、死ねば親は喜ぶのか。

ひたすらに考えた結果。最後の行動を取ることにしました。筆者が今まで行うことの少なかった、「誰かに助けを求める行為」。相手に選んだのは妻でした。

とにかく惨めな気持ちではありました。ただ、このままでは自分に関わる全ての人に迷惑をかけてしまう。だから、仕事をしばらく休もうと思う。妻の返事は、意外にも快諾でした。

妻とは別居中な筆者ですが、こういう時に妻はすぐ駆けつけてくれました。身の回りの世話をしてくれ、常に味方であってくれたのです。

夫婦という関係性以上に、困った時に損得抜きに味方であってくれたことが、何よりでした。ただただ感謝しかできませんでした。

妻が見つけてきた、オンラインで受診できる精神科の情報で、事態がさらに動いていきます。

休職に要したのは、5日間

時期的に、会社のストレスチェックがあったので、最初は産業医の面接で休職の申請をするつもりでした。

筆者は以前から、高ストレス反応が出ていたものの、勤務シフトに穴を開けるのは申し訳ないという理由で、産業医との面接まではしていませんでした。だって二言目には勤務が回らないって言われるし、ただでさえ月の末尾の夜10時だの、月を跨いで勤務表が出ている状況なのに、わざわざ状況を悪化させるわけにもいかなくて・・・。

おそらく産業医との面接は、想定では休職の決意から1ヶ月後。時期的にはジャストでしたが、妻曰く、「タイミングを待たず、最短で取ればいい」とのこと。

これでいいんだろうかという気持ちもあったけど、会社の仕組みではなく、自身で受診をすることにしたのです。

以前、睡眠障害の対策に、ふらっとメンタルクリニックに行ったことのある筆者。しかし、内科の受診とはレベルが違い、初診の予約は2ヶ月待ち。即バックホームしたわけです。

そんな思い出もあり、不安はありましたが、あろうことかオンライン専用の初診は、4日後から取れたのです。(当時の状況です。必ずというお約束はできません)

当初の想定を大きく上回る速さ。コロナ禍なのでしょうか。オンラインの発達に感謝です。さっそく予約を入れた筆者。

一つ問題があったとすれば、初診で1万円かかったこと。

ただ、仮に本物の鬱なら、電車に乗る気力も何もないわけです。

また、受診の際の交通費がかかることや、別院での初診と診断書料を考えると、まぁ妥協範囲かなと。

なにより、初診までの間がほぼないののと、手間がかからないのがしこたまにうれしい。

実際に受診してみた

診察時間5分。( ゚д゚)

結構あっさり診断書をもらえることになりました。郵送にて。

後々きた診断書には、「著しい抑うつ状態。3ヶ月の自宅療養を要する」と記載。

あ、こんなもんなんだ・・・。

前に上司が、診断書なんて金払えば簡単にもらえる紙と言っていたことを思い出しましたが、正解でした。ただ、自身の症状に嘘偽りがないことは、神に誓います。マジでもう無理。

休職を願い出てみた

会社に早速メール。定石通り、偉い人ではなく、自分の部署の上席に休職願いを届け出ました。

ひとまず、明日から休んでいいとのこと。

翌日職場から電話が来たらどうしようとビクビクしていましたが、どうやら受理された様子。以後2週間ほど、職場から連絡が来ることはありませんでした。

2週間経ち、職場から連絡が。

配置転換や復職後の動きはおいおい考えればいいので、今はとにかく休んでくださいとのことでした。

ここにあまり感情を込めたくないので、この程度に。

近い人ほど心強い

妻への相談で発端をなした今回。

ただ、いつかは周りの人に伝わるだろうと思い、次に報告したのは親。

帰ってきた言葉は、とにかく意外な言葉でした。

「仕事は続けてほしいけど、悩むまで続ける必要はない。3ヶ月と言わず、納得のいくまで休んで。お金なら援助する(貧乏なくせに)。何があっても、味方だから。今まで頑張ってきたこと、ちゃんとわかっているから。

内心、望んでいた言葉なのかもしれません。

何も専門知識のない人間が、専門職である上司たちが全く発することのなかった言葉を口にしたことで、心ってこういうことなんだなと

前述の上司の説教では、「君の仕事には心がこもっていない。」「もっとうちの在り方を大事にして」「君のミスは君のやり方が悪いから」「性格治しなさい」と常に言われていました。

あまりに言われすぎたので、自分には心がないと思うほか無かった。でも、近しい人の心のこもった言葉を受け、何かを取り戻した気がしました。

味方になってくれたのは、家族だけではありませんでした。

筆者の休職をききつけ、即座に連絡を寄越してくれた後輩。

食事の約束を即座にとりつけてくれた同僚。

自分の存在って迷惑だけじゃ無かったんだな

近しい人ほど、こちらの望む行動をとってくれた。

冒頭で述べた、早まった行動をしなくてよかったと心の底から思いました。

おわりに

休職を取るに至るまでの実際を、長々と書いてみました。長くなりましたが、休職を考えている方の参考になれば幸いです。

筆者どうしても言いたいのが二つ。

休職はオンラインで迅速に取るべし

あなたの味方は絶対にいる

この二つです。

あなたの味方は絶対にいます。

どうか自分の人生を大事にしてほしいと思います。

筆者も頑張って生きます。今日はドラクエ3をやります。

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